2013/08/13

浄土真宗の[戒名]釋・釋尼(しゃく・しゃくに)のご紹介

釋・釋尼(しゃく・しゃくに)は浄土真宗のみで使われる戒名となっており、通常は釋○○という具合に、釋の次に2文字つけることになります。釋は男性、釋尼は女性というように男女で別々のものが用意されています。ちなみに釋・釋尼の上位クラスの戒名が院釋・院釋尼という院号がついたものになります。

釋・釋尼(しゃく・しゃくに)お釈迦様と一部分

「釋」という文字は、お釈迦様の釋(「釈迦」は部族名)という部分を頂いており、お釈迦様の弟子になる、門下に入る、そういう意味合いです。以前は女性だと釋尼○○と「尼」の文字を使用しておりましたが、昨今では男女性別の分別もしないとの根本的な無分別の考えから、女性であったとしても「釋」のみを使用するケースが増えております。浄土真宗では位牌をつくらないで過去帳に法名を記載していくのが正式ですが、地域の慣習や各家庭の祀り方として位牌をつくっているケースもあります。

浄土真宗本願寺第8世門主であり、当時は衰退の極みにあった本願寺を再興し現在の本願寺球団の礎を築いた大変な功労者である蓮如上人が「信証院」と称したのがはじまりです。以後、本願寺歴代の門主が院号を称するようになり、後にその子息、末寺住職、学僧が称するようになりました。院号に阿弥陀仏の徳果、別号を用いているのが著しい特徴でした。浄土真宗では、位号である信士(信女)や居士(大姉)は授与しませんが、地域的な慣習や各寺院の内規によって先祖に位号が付いている場合もあり、その場合は先祖に合わせて、○○院釋○○居士(大姉)と授与することも可能です。

ちなみに浄土真宗では戒名のことを戒名とは呼ばずに法名と呼ぶことになっています。

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