犬や猫などのペットに戒名を付ける時代

犬や猫などが亡くなると葬儀（火葬）を行うペット葬は知られてきていますが、ペット葬にプラスしてペットに戒名を付けるという家族がいらっしゃるようです。普通ペットに戒名を付ける？と失笑された方もいらっしゃる方もおられると思いますが、犬や猫などのペットに戒名を付けてはいけないというルールはございません。

本来は人間のみに付けるもの

ただ、戒名は人間に付けるべきものという仏教の教えがあるようですので、僧侶にペット用の戒名を発行していただけるかどうかは僧侶によるかと思います。おさらいしておくと、戒名は本来、出家して仏の弟子になり教えを学んだ方に与える名前ですが、現在は亡くなった方に極楽浄土に向かう為に付けるものとされています。

ですので、本来の意味からするとペットであろうが人間であろうが仏の弟子に入っておりませんし、人間以外の動物であろうが極楽浄土に向かうことでしょうから、生物の種類で分けられるものではないと思われます。ペットという括りであろうが家族は家族であり、人間と何ら変わりがないというご意見も的外れではありませんし、犬や猫に対して戒名を付けてあげたいという欲求が出てくるのも不思議だとは思いません。要は遺族が満足されればそれでいいのだと思います。

ペットの戒名を付ける寺院はある

犬や猫などのペットに戒名を付けたい場合はそういったことに柔軟に対応してくださる寺院を探してください。仏教の教えがあると頑なに断る寺院が多いのが現状ですが、対応してくださる寺院もございますので諦めないでください。お願いする時は人間と同様に下記の内容を僧侶にお伝えください。

1. 名前
2. 没年月日
3. 享年（満何歳）
4. 性格など
5. 飼い主の方の氏名